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ジーンズについて

街中で観察すると、ジーンズをはいた人が非常に多いことに気づくと思います。
それだけ需要が多いため、うれしいことに数々の優秀なジーンズが存在し、 全体的にレベルが高く、外れの少ないジャンルだと思われます。

知識編

シルエット

ジーンズのシルエットは太さのほかに大きく3種類に分かれます。

ストレート(テーパード)
ほとんどまっすぐだが裾が細くなっているタイプ。
最近のものはテーパードが弱いものが多いようです。
パイプドステム
太さが一定になっているタイプ。
はいてみると足首の辺りは布があまるので、ややフレアしているようにみえます。
ブーツカット
裾が広がっている(フレアしている)タイプ。特に女性では定番。
美脚効果や足長効果が期待できるとも言われ、いわゆる美脚ジーンズやプレミアムジーンズに多い形です。 ただ、その分あざといということでもあるので、嫌いな人もいるかもしれません。

タイプ

また、方向性も3種類に分かれます。

レギュラージーンズ
読んで字のごとく普通のジーンズ。Levi's(リーバイス)の定番物など。
プレミアムジーンズ
シルエット指向のものが多い。
レプリカジーンズ
昔のジーンズの再現を目指したもの。Denime(ドゥニーム)など。

加工

リジッド(ノンウォッシュ)
糊付けされたままで洗ってないジーンズ。目にすることは多くないと思いますが、 洗うとかなり縮むので店員さんに相談を。
リンス、ワンウォッシュ
洗われたジーンズ。ワンウォッシュと言いつつも複数回洗ってあるのも。
糊が落ちていて、一度洗ってあるので縮みにくいようです。
(ユーズド)加工物
長年はいていたような風合いをつけたジーンズ。本物のユーズドではありません。
これを買う人が最も多いのではないでしょうか。
加工には高い技術力が必要だそうで、手間もかかるので価格も上がります。

その他の用語

ローライズジーンズ
股上が(かなり)浅いジーンズのこと。
ボタンフライ
ジーンズの前部をボタンで開け閉めする構造。
ジッパーフライ
ジーンズの前部がジッパーになっているもの。慣れなくても開け閉めが楽。
ロールアップ
裾を折り返す着方。目の錯覚で短足に見えます。
基本的には10〜15cm折り返すことであって、長いから折り返すのとは別物。
裾が長い時は裾上げをしましょう。

取り扱い

重要なことですが、ジーンズは洗いましょう。 洗わないと汚い上に細菌や酸などで生地が痛んでしまいます。
その他はジーンズは頑丈なのでどんな取り扱いをしてもとりあえずは大丈夫ですが、 日焼けしないように裏返して干した方がいいようです。 奥深い分野なので気になる人はジーンズのサイトを見るといいでしょう。


裾上げについて

ジーンズはかなり縮むと言われますが、一般的なものはほとんど縮まないそうです。 例えばジッパーフライのジーンズは、生地があまりに縮みすぎると ジッパーの噛み合わせがおかしくなってしまいます。 (だからジッパーフライはかなり後になって登場したそうです)
とはいえ、中には縮むものもありますので、詳しくは店員さんに聞いてみましょう。

どんなジーンズがいいのか?


避けた方がいいもの

平均的なレベルは高いのですが、たまに選ばないほうがいいものも存在します。

ケミカルウォッシュ
薬品で色を抜いた、まだら模様のジーンズ。あまり見かけない気はします。
スリム
テーパードとは違い、裾だけでなく全体的に下に行くほど細くなっているジーンズ。
こちらもあまり見かけないようです。

どんなジーンズがいいのか

最初にも書いたとおり、ジーンズの平均レベルは非常に高く、 上記の物を避ければどれを買っても極端な外れはないと思います。好きなのを買いましょう。

ただ、レプリカ系はジーンズ好きのためのものなので、最初のうちは必要ないでしょう。 古き良き時代の色落ちなどを追求するジーンズですが、一般人の立場からすると シルエットなどの面から、現代のレギュラージーンズの方が安くて良いようです。 (もちろん、昔の方がいいところもあります)

ユニクロのジーンズは意外と出来が良いので、とりあえずはユニクロで十分でしょうし、 ジーンズは丈夫で着回しが利くために、コストパフォーマンスが良いので もう少しお金を出してLevi'sあたりの定番を買ってみても元がとれるでしょう。

おすすめブランド

どれを買ってもいいといっておきながらおすすめを挙げるのは変な話ですが、 Levi'sはジーンズの元祖で少なくとも無難以上のレベルを持ち、 一方UNIQLOはご存知の通りコストパフォーマンスが高いため、 誰にでもおすすめできるということでこの二つを挙げました。

Levi's
ジーンズの元祖であり定番であり超無難。
服に気を使わない人からおしゃれさんまではいています。
Levi'sのジーンズという物に突っ込まれることはまずない安心感。
UNIQLO
ジーンズにこだわらない人には不満がないでしょう。わりと出来が良いです。 加工はいまいちですが、おとなしいので問題はないでしょう。 バックポケットにステッチ(縫い目の模様)がないから不安という人もいるかもしれませんが、 Levi'sより遥かに高いジーンズでステッチがないものも存在しますのでご安心を。

有名なジーンズ

リーバイスの3大定番とユニクロの定番について。

Levi's 501
130年ほど前にリーバイスが初めて商品化したジーンズは、 後に"501"という型番が与えられ、モデルチェンジをしながら現在へと引き継がれています。 生地が売りですが、シルエットについては現行品でもあまり現代的ではないとも…
Levi'sやストレートジーンズだけではなく、ジーンズの代名詞であるくらいに有名なので 名前ぐらいは知っておいても損はないでしょう。レプリカは昔の501の復刻です。
Levi's 505
東海岸をターゲットにした、501のジッパーフライモデルを源流とするのがこの505です。
こちらの方がファッション度が高いと言われるようです。ストレートジーンズのもう一つの定番。
Levi's 517
ブーツカットジーンズの代表格。元々ブーツを履くカウボーイのために生まれましたが、 そのシルエットが好評になり、ファッションアイテムとして君臨する定番商品です。
UNIQLO ワンウォッシュレギュラーフィットジーンズ
ユニクロ定番のジーンズ。タブやパッチがついていた頃や糸の色が灰色だった頃もありました。
現在のものはタブもパッチもない、シンプルなジーンズです。
Last updated:Mar. 17, 2005