男性向けファッション誌は、女性向けのものと違って、雑誌による差が余りありません。市場規模自体が小さいので、雑誌数が少なく、一つの雑誌でモード系からカジュアルまで全てカバーせざるを得ないからです。その号によって傾向が変わるので、月ごとに気に入った特集の雑誌を選んで買うといいでしょう。
男性向けファッション誌は、女性向けのものと違って、雑誌による差が余りありません。市場規模自体が小さいので、雑誌数が少なく、一つの雑誌でモード系からカジュアルまで全てカバーせざるを得ないからです。その号によって傾向が変わるので、月ごとに気に入った特集の雑誌を選んで買うといいでしょう。
自分のよく知っている業界や分野なら、雑誌が信用できないこと、偏った情報で読者を誘導する傾向があることは分かると思います。
ファッション誌も同様です。
ファッション業界、特に男性ファッション業界は少ないパイを取り合っている状況で、どうしても業界保護や消費者の囲い込みといったことが行われます。また収入の半分以上を広告に頼る以上、広告主にとって不利益な記事は書けないので、どうしても提灯記事(相手にとって都合のいい記事)になってしまいます。
例えば、
「これが今年のマストアイテム(必ず必要なアイテム)!」
という煽り文句があったとします。
しかし、今年不可欠とまで煽られ、ファッションに頻繁に取り入れられているということは、それが一過性の流行に終わる可能性がありうるということです。もし、来年以降、身に付けることが恥ずかしいアイテムになってしまった場合、投資効率の良いものとはいえません。雑誌の情報をそのまま受け取るようなことはせず、一つ、二つ穿った見方をしましょう。
10代後半から30代前半までを対象にした、最も有名なファッション誌。
コーディネイトなどは初心者向けとは言いがたいが、流行を追えるので、煽っているアイテムを、低価格の服屋(古着など)で手に入れるのがいいだろう。
最近はモードに傾倒しており、全身dior hommeなどのありえない価格のコーディネイトが
載っていたりする。
10代〜20代でファッションに興味を持ったばかりの人が対象。
色あわせ講座や低価格コーディネイト、着回し対決などの特集は大変役立つ。
ただ、よくも悪くも普通だ。
25〜35歳くらいが対象。
紹介されているコーディネートは品がよく育ちの良さを感じさせる。悪くいえば地味。
また、服の歴史や、日常のお手入れ方法を紹介した特集もあるので勉強になる。
大学生あたりまでの年齢の人がこの雑誌を参考にすると、オヤジくさくなる可能性があるのでちょっと注意。
20代からの新入社員向けのファッション誌。
ファッションに関して言えば、カジュアルよりフォーマル寄りで、会社員には参考になるものが多い。
カジュアル面は、ルックスのよさを前面に押し出すようなシンプルなものが主流で、使いどころが難しいものが少なくない。
スーツの着こなしや、冠婚葬祭でのマナー、食事やワインなど実用的な特集も多い。
25才辺りからの、小奇麗でないファッションを目指す人向け。
高尚な裏原系とでも言おうか、号によってモードと裏原を揺れ動いているので、なんとも形容しがたい。
アンダーカバーやジュンヤワタナベなどとのタイアップが目につく。
20台中盤から30台中盤の、特に努力せずともモテる人向け(のように見える)。
大手セレクトショップの煽り記事が多い。また、コム・デ・ギャルソン関連の特集をまともに組む雑誌は本誌くらいだ。
ストリートスナップが比較的まともな事も、同ターゲットの他誌との相違点か。
いわゆる実用的なネタはほとんど無い。
関西(大阪・神戸)を中心としたファッション誌。
メジャーなセレクトショップの地図が掲載されていて、服屋めぐりに役立つ。
ストリートスナップが充実しているのが強みだ。
ただ、古着などを使った独特のコーディネイトが多く、初心者には取り扱いが難しい。
カジカジと同傾向で、やや無難(関西なのでそれでもストリート・古着色が強い)。
編集と仲の良い服屋を必要以上にプッシュしたり、ストリートスナップが店員ばかりだったりと
ちょっと胡散臭い。肝心の店員はけっこう変なのが多い。
2005年4月号を持って廃刊になりました。